インプラント

当院のインプラント治療について

当院のインプラント治療について

インプラント治療は、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着することで、噛む機能を補う治療法です。
人工歯根には、骨と結合しやすい性質を持つチタン製の素材を使用し、顎の骨と安定的に結合させることで、しっかりと噛める状態をめざします。見た目もまわりの歯になじみやすく、治療を受けたことが目立ちにくい点も特徴のひとつです。

メリット

  • 周りの歯を削らずに固定できる
  • 入れ歯のようにすぐにずれたり外れたりしない
  • 天然歯とほとんど同じ力で噛める
  • 歯茎や歯槽骨が痩せるのを防ぐ

デメリット

  • 外科的な手術がどうしても必要
  • 自由診療のため費用が高額になる
  • 治療期間が4カ月以上かかるケースがある
  • ケアを怠ると人工歯根が抜けるリスクがある
CTを使った精度の良い治療を実施

CTを使った精度の良い治療を実施

いままでのレントゲン撮影では2次元の平面画像しか撮影することができませんでしたが、歯科用CTを使用することで、歯や顎の骨、神経の位置などを立体的に確認できます。
これにより、目では確認しにくい構造まで把握でき、より詳細な診断や治療計画に役立ちます。
また、当院で導入しているCTは、骨の硬さ(骨質)も計測できるため、処置前に骨の状態を把握しやすく、治療の選択肢を検討する際にも役立ちます。

難症例にも対応可能

骨造成

骨造成

骨造成とは、顎の骨が不足している部分に、患者さまご自身の骨や骨補填材を充填し、人工膜(メンブレン)で覆って骨の再生を促す処置です。
歯を支える歯槽骨の厚みや高さが足りない場合、そのままでは人工歯根を埋入することが難しくなるため、事前に骨を補う必要があります。
骨の再生には数カ月を要しますが、処置が成功すればインプラントをしっかり支える土台をつくることができる可能性があります。
生活習慣や健康状態によって経過は異なりますが、骨の不足によりインプラント治療が難しかった方にとって、選択肢が広がる手段のひとつです。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャー

すべての歯を失ってしまった場合でも、身体的・経済的な理由から、すべてをインプラントで補うのが難しい方もいらっしゃいます。
そのような方に向けて、当院では「オーバーデンチャー」という治療法をご用意しています。
オーバーデンチャーとは、片顎に2〜6本のインプラント(人工歯根)を埋入し、その上にパーツを取り付けて義歯(入れ歯)を安定させる方法です。
インプラントが固定源となることで、通常の入れ歯に比べてズレにくく、噛みやすいのが特徴です。さらに、入れ歯と同様にご自身で取り外せるため、日々の清掃やメンテナンスがしやすいというメリットもあります。

サージカルガイド

サージカルガイド

デジタルシミュレーションを通し、患者さまに合わせたサージカルガイドを製作後に装着することで、計画された位置にズレなく、精度良く、安定感を持って手術ができます。

また、歯肉を切開せずにインプラントが入る程度の小さな穴を開けて手術をするため、痛みが少なく、縫合の必要もありません。インプラント体が馴染むのも早くなる事が期待出来ます。

サージカルガイドの使用によって、手術をよりスピーディーに。患者さまの負担を少なくすることが出来るようになりました。ハードルが高い治療とお考えの方にこそ、お試しいただきたい方法ですので、お気兼ねなくご相談ください。

使用しているインプラント

カムログ(CAMLOG)

カムログ(CAMLOG)

CAMLOG(カムログ)は、ドイツのCAMLOG Biotechnologies社が開発したインプラントシステムです。精密な構造設計と成功率の高さから、多くの歯科医師に採用されています。 このシステムは、「チューブインチューブ(Tube-in-Tube)」と呼ばれる独自の構造を持ち、インプラントと人工の歯をつなぐ部分がしっかりと噛み合うことで、装着時の安定感を高めています。
スクリューの形も工夫されており、骨にしっかり固定されやすく、治療初期から安定しやすい設計です。
さらに、インプラントの表面には微細な凹凸をつける特殊な処理が施されており、これによって骨と結合しやすくなり、治療の成功率が高まります。
パーツも種類が豊富で、お口の状態や見た目の希望に合わせた自然な仕上がりをめざすことができます。

ハイオセン(HIOSSEN)

インプラントの表面には、あえて細かな凹凸をつける特殊な加工を施しており、骨としっかり結びつきやすくなるよう工夫されています。
これにより、治療後にインプラントが骨に安定してなじみやすく、スムーズに定着します。
また、使う部品にはさまざまな大きさや形がそろっており、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせて柔軟に対応できます。
骨の質や量に応じて無理なく選べるため、幅広い方に適した治療を行うことが可能です。
世界中の歯科医院で使用されている実績のある製品です。信頼性が高く、長く安心して使っていただける治療法として選ばれています。

オステム(OSSTEM)

オステム(OSSTEM)

オステムは、韓国のOSSTEM IMPLANT社が提供するインプラントシステムで、世界中で多くの歯科医院に導入されているインプラントです。
骨となじみやすい表面加工が施されているため、しっかり噛める状態が長く保たれやすく、治療後の違和感も少なく済みます。
Acid-etched)」を施し、骨との結合を促進することで、インプラントの安定性を向上させています。
顎の骨の状態やお口のかたちに合わせて種類を選べるため、これまでインプラントが難しいと言われた方にも、ご提案できるケースがあります。
また、費用を抑えつつ質の良い治療が受けられる点も、オステムの強みです。機能面と費用のバランスを重視したい方に、選ばれることが多いインプラントです。

GC(ジーシー)

GCのインプラントは、日本の歯科メーカーが開発した製品で、日本人のあごの形や骨の質に合わせた設計がされています。国内の歯科医院でも多く使われており、信頼性の高いインプラントとして知られています。
あごの骨にしっかりと固定しやすく、治療後も安定しやすいのが特徴です。また、治療の進め方に応じて、あらかじめ歯を取りつける方法や、段階的に取りつける方法など、複数のパターンに対応できる仕組みも整っています。
さらに、インプラントの表面には骨と結びつきやすくする特殊な加工がされており、早くなじみやすいよう工夫されています。
日本国内での豊富な治療データや、製品に関するサポート体制も充実しており、安心して治療を受けられる選択肢として多くの医院に導入されています。

診療の流れ

STEP 1

カウンセリング・検査

インプラント治療についてのご説明を行い、患者さまの疑問にお答えいたします。その後、レントゲンや口内を立体的に撮影できる歯科用CTを使って、お口の状態を細かく検査します。

STEP 2

治療計画の立案

検査結果を基に治療計画を作成します。処置の流れ、かかる費用や通院期間をご説明し、患者さまの同意を得たうえでインプラント治療を開始します。

STEP 3

一次手術

歯茎を開いて顎の骨に穴をあけ、インプラント体を埋め込みます。手術時間は埋め込む本数や抜歯の有無によって変わります。

STEP 4

二次手術

歯茎を再度開き、骨とインプラント体が結合していることを確認します。問題がなければ、アバットメントと呼ばれる、インプラント体と上部構造をつなぐパーツを装着します。

STEP 5

型取り・上部構造の装着

上部構造である人工歯を作るために、歯の型取りを行います。型取りを基に人工歯を作製し、インプラント体に装着したら完成です。

STEP 6

メンテナンス

インプラント後にケアを怠ってしまうと、汚れが溜まり、歯周病に似た症状を引き起こす「インプラント周囲炎」を発症しかねません。極力長くインプラントを使い続けていただくべく、治療後には定期的に歯科検診へお越しください。検診ではお口の健康状態を確認し、歯のクリーニングを行います。

料金表

治療方法 標準料金(税込)
手術代 220,000円~
※インプラント本体代・薬代
アバットメント 55,000円
※上部構造を被せるための土台
上部構造 110,000円~
CT検査 5,500円
骨造成手術 55,000円~
※インプラントを入れる骨が薄い場合
サージカルガイド制作 55,000円

リスク・副作用

  • 下歯槽神経が損傷する場合があり、知覚異常や鈍麻が発生することがあります。
  • 外科手術により神経や血管に影響を与える可能性があり、事前の治療が必要な場合があります。
  • 手術後に痛みや腫れ、出血が生じることがありますが、通常2~3日で治まります。
  • インプラント周囲炎のリスクがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
  • インプラントが骨に接着するまでに3〜6カ月程度の治癒期間が必要です。